小学生が飯坂温泉盛り上げ スタンプラリー台紙作成、企画をPR

 
児童が作成したスタンプラリーの台紙

 福島市の飯坂温泉を盛り上げようと、同市の福島大付属小3年生が独自のスタンプラリー台紙を作成した。温泉街の店を回ってミッションを達成すると「温泉むすめ」のキャラクター「飯坂真尋(まひろ)」ちゃんなどの特製シールがもらえる仕組みで、11日から4月5日まで実施する。児童が8日、JR福島駅前などで市民にスタンプラリーをPRした。

 3年生103人は本年度、総合的な学習の時間で飯坂電車の利用者が少ないことを知った。利用者を増やすには飯坂温泉を盛り上げることが必要だと考え、温泉街を歩いたり、飯坂温泉観光協会の担当者に話を聞いたりして活性化策を検討、家族連れを呼び込む方策としてスタンプラリーの台紙を作成した。

 ラリーでは「旅館青葉で1泊する」「波来湯で日帰り温泉を楽しむ」など九つのミッションを企画。ミッションを達成してスタンプを三つ、六つ、九つ集めるごとに同協会で特製シールがもらえる。スタンプカードは同協会で入手できる。

 福島駅前でのPR活動には同市飯坂町のご当地キャラ「ゆげお」も登場し、児童と一緒に温泉街の利用を呼びかけた。菅家葵さん(9)は「スタンプラリーは子どもから大人まで楽しめる。飯坂温泉がもっと有名な観光地としてにぎやかになってほしい」と話した。

 同協会の阿部寛副会長(55)は「デジタルを利用したPRに頼りがちだが、手作りしたスタンプラリーを児童自身がPRする姿に感銘を受けた。この思いに恥じないよう、私たちも一生懸命頑張りたい」と感謝していた。