色鉛筆に田人産ヒノキ いわき・磐城高箸、軸材・色芯とも純国産

 
色鉛筆を紹介する高橋社長

 地元産間伐材で高級割り箸や鉛筆などを製造するいわき市田人町の磐城高箸は、同町産のヒノキを使った色鉛筆「ふくしま木守(こも)りの色えんぴつ」を開発した。社長の高橋正行さん(49)は「2019年3月ごろから3年半以上温めてきた構想がようやく実現できた。感慨深いものがある」と語る。

 同社によると、軸材、色芯ともに純国産の色鉛筆は国内初だという。色はローズ、灰色、青磁、焦げ茶、トキワ、黄緑の6色で、ヒノキのぬくもりや香りを楽しむとともに、誰もが童心に返れるような色を選んだ。

 同社は廃校となった旧田人二小南大平分校に工場を構えている。高橋社長の「地域住民に愛されてきた学校(工場)で作る色鉛筆で、子どもたちに明るい未来を描いてもらいたい」との思いから、パッケージのデザインには同工場を取り巻く自然環境を描いた。

 価格は1セット(6本入り)880円。工場やオンラインショップのほか、市内のヤマニ書房でも販売している。

 問い合わせは同社(電話0246・65・0848)へ。