目に浮かぶ田村の四季折々 「市民の歌」完成、作曲者が歌披露

 
田村市民の歌を披露する青木さん

 市制15周年を記念した「田村市民の歌~田村のうた」が完成し、市役所で披露された。作曲を担った会津美里町のシンガー・ソングライター青木真一さん(43)は「市民それぞれの思いを広げるようなメロディーにした」と話し、長く歌い継がれるよう願っている。

 町村合併15周年を契機に市民の一体感を高め、郷土愛につなげようと、市が制作を進めた。歌詞のフレーズを公募し、同市の中学生と高校生が中心となって話し合いながら素案を作成。その後、詩人の和合亮一さんの協力を得て歌詞を完成させた。田村の四季折々の情景が目に浮かぶような内容となっている。

 メロディーも公募し、市内外から52点が集まった。青木さんは、母親の実家が同市船引町にある縁で応募を決めた。帰省の際に訪れた祖父母の家を思い浮かべながら作曲に励み、穏やかな曲調に仕上げた。「音楽家としての腕を試そうと挑戦した。結果が出るまで2カ月間ほどあったので、ずっとドキドキしていた」と振り返る。

 披露会では、青木さんがギターで市民の歌を披露した後、船引中合唱部が歌い上げた。青木さんは「生徒はとても良く歌っていた。自分も上手に歌えるよう頑張りたい」と市民の歌普及への決意を新たにした。