福島商高野球部、伝統と栄光...飛躍へ 100周年式典で決意新た

 
「新たな歴史と伝統の栄光を」とあいさつする瀬戸実行委員長

 甲子園に春夏通算11度出場している福島商高野球部の創部100周年を祝う記念式典が19日、福島市で行われた。関係者が節目を祝うとともに、一層の飛躍へ決意を新たにした。野球部OBらでつくる福島商業野球部創部100周年記念事業実行委員会の主催。

 同窓生、来賓ら約250人が出席。瀬戸邦弘実行委員長はあいさつで「白球を追い続ける福商球児の心は途切れることなく引き継がれている。新たな歴史と伝統の栄光を築いてほしい」と後輩の活躍を願った。鈴木正晃副知事、木幡浩市長らが祝辞を述べた。

 席上、野球部の活動に長年にわたり尽力したなどとして、元部長の坪田授(さずく)さんとOBの鈴木隆司さんに特別功労賞を贈呈。瀬戸実行委員長が2人に表彰状を手渡した。受賞者を代表して坪田さんが「野球部がさらに強くなるよう今後も協力していきたい」と述べた。

 実行委から野球部に投球マシンとグラウンドのベンチ用長いすが贈られた。瀬戸実行委員長が安達隆太部長と渡辺駿副主将(2年)に目録を手渡した。渡辺副主将は「感謝の気持ちを忘れず、甲子園を目指して頑張っていく」と感謝の言葉を述べた。

 福島商高野球部は1922(大正11)年4月に創部された。甲子園での最高成績は、71(昭和46)年春と2000(平成12)年春のベスト8。これまでに1500人以上が巣立った。

230220news701-2.jpg写真=特別功労賞を受けた坪田さん(右)と鈴木さん