代替イベント「飯坂温泉太鼓の集い」 出演児童、練習にも熱き魂

 
太鼓の集いに向けて練習する飯坂小の児童。ばちを持つ手に力が入る

 「飯坂温泉太鼓まつり」の代替イベントとなる「飯坂温泉太鼓の集い」が3月12日、福島市飯坂町のパルセいいざかで開かれる。集いに出演する飯坂小祭り太鼓クラブの5、6年生は仕上げの練習に励んでおり、部長の片平蓮(れん)君(6年)は「楽しくたたきたい。太鼓の迫力や練習の成果を感じてほしい」と意気込んでいる。

 太鼓まつりは県内外の団体も招いて毎年開かれていたが、新型コロナウイルスの影響で2019年3月を最後に中止が続いており、今年も県外の団体を呼ばずに太鼓の集いとして開催することになった。

 同クラブや、同クラブを指導する飯坂八幡神社祭り太鼓保存会、愛宕陣太鼓連響風組の同市の3団体が出演する。

 同クラブは毎週水曜の放課後や日曜に練習している。集い当日は「流し」や「三切り」「宮入り乱れ打ち」などを披露する予定。22日の練習では武山英樹さんや木戸愛結美さんら同太鼓保存会の指導者が「音がずれている」「自分の太鼓を主張しては駄目」などと熱心に指導した。武山さんは「堂々と元気にたたいてほしい」と期待している。

 太鼓の集いは同太鼓保存会の主催、福島市観光開発の共催。午後2時からで、入場無料(全席自由)。来年は太鼓まつりが復活する予定。