常磐もの「うまいよ」 郡山の和食店、鮮魚や干物の販売店オープン

郡山市で和食店を経営する菅波聡さん(54)=同市=は本県沖で水揚げされた「常磐もの」の消費拡大を後押ししようと、鮮魚や干物などの販売店「サカナやだっぺ」を同市に開店した。常磐ものなどを店頭に並べるほか、真空包装、急速冷凍してインターネットを通じて販売する。菅波さんは「常磐もののPRにつなげていきたい」と語る。
菅波さんはいわき市出身。約20年前に郡山市駅前に和食店「和・郡山すが波」を開店し、常磐ものの料理を売りに営業を続けてきた。東京電力福島第1原発で発生する処理水の放出を控える中、風評被害を懸念する知り合いの市場関係者や漁師などを少しでも応援したいと新店舗を企画した。
店舗は7日にプレオープンし、24日にグランドオープンした。ヒラメやヤリイカなどの刺し身や生魚、キンメダイやノドグロの一夜干しといった加工品を店頭販売し、予約制で弁当の仕出しも受け付ける。
国の事業再構築補助金を活用して真空包装機と急速冷凍機を導入、鮮度を落とさずに消費者に届けることもできるようになった。一般消費者のほか、遠方の飲食店など事業者への発送なども想定している。販路を広げて仕入れた魚などを無駄なく販売することで、フードロス解消につなげたい思いもある。
菅波さんは「常磐ものの風評払拭に少しでも貢献できれば」と話している。店舗は郡山市開成2の8の6。営業時間は午前10時~午後7時。日曜、祝日は休み。問い合わせは同店(電話024・983・7130)へ。
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