「会津型」使った賞状製作 専門学校と東京の企業、生徒作品採用

 
武田さんのデザインを採用したオリジナル賞状

 国際アート&デザイン大学校(郡山市)と企業用ユニホームの企画販売などを手がけるユニフォームネット(東京都)は、喜多方の染型紙「会津型」を取り入れたデザインのオリジナル賞状を作った。デザインは、コンペで最優秀賞(喜多方市長賞)に輝いた同校メディアデザイン科2年の武田鈴香さんの作品を採用。賞状は深緑を基調に、賞状の四角にコイや鶴が描かれており、優雅な雰囲気に仕上がっている。

 両者は2019年から、会津型の普及などを目的に産学官連携事業に取り組んでいる。賞状の製作は連携事業の一環で、同校の学生25人が「日本一カッコいい賞状」をテーマにデザインコンペに参加した。賞状は大阪市の印刷会社が箔(はく)を使った特殊加工技術で印刷しており、角度によって色彩が変化する仕組みになっている。

 荒川広志社長と斎藤勇二校長らが13日、喜多方市役所を訪れ、遠藤忠一市長に賞状200枚を贈った。荒川社長は「こだわりが詰まっている。さまざまな機会に使ってほしい」と語った。今後、市は主催のコンテストやコンクールの表彰状などで賞状を使う予定。

 考案の武田さん表彰

 コンペの表彰式は17日、郡山市の同校で行われ、武田さんをたたえた。式では、荒川社長が武田さんに表彰状を手渡した。

230225nk-topic506.jpg表彰状を手にする武田さん