有休蔵を地域拠点に 喜多方・小田付地区、改装オフィス完成祝う

 
1階のシェアスペース。柱やはりをそのまま生かし、壁はしっくいを使うなど蔵の特徴を残して改装した

 喜多方市が小田付地区に整備を進めていた小田付サテライトオフィスの完成式典は23日、同市南町の現地で行われ、関係者が完成を祝った。首都圏などの誘致企業と地元企業が協業し、地域課題の解決や移住、定住につなげていく。

 同地区は国の重要伝統的建造物群保存地区で、数多くの蔵が残る。同オフィスは、喜多方の地域資源である蔵を生かし、使われていなかった土蔵造り2階建ての蔵の特徴を残して改装した。昨年4月に着工し、今月完成した。工費は1676万円。1階が約50平方メートル、2階が約43平方メートル。

 1階はシェアオフィス、2階はシェアオフィスと個室スペース。利用料は個室スペースは月額3万円で1社4人まで利用できる。シェアオフィスは同1万5000円で1社2人まで。

 式では上野光晴副市長が「新たな働き方を提案し、地域活性化、若者定住につなげていきたい」と式辞を述べ、関係者がテープカットした。