医学史書籍「黎明期の群像」寄贈 福島医大同窓会、福島に66冊

書籍を受けた佐藤教育長
福島医大医学部同窓会が医療の道を志す子どもの教育に役立てるため県内の全小中学、高校などに贈る書籍「ふくしま近代医学150年 黎明(れいめい)期の群像」のうち、福島市内の公立小中学校分が27日、市教委に託された。発行した福島民友新聞社が66冊を届け、市教委を通じて各校に届けられる。
書籍には、近代医学教育の進展に力を尽くした先人の歩みを掘り起こした福島民友の連載がまとめられている。佐藤秀美教育長は「子どもたちが先人たちの志を引き継いでいくことは大切なこと。子どもたちに医学に興味を持ってもらう趣旨を伝えていきたい」と話した。
連載「黎明期の群像」は、医師養成を目的とした白河医術講議所設置から150年に合わせ、2021年7月~22年5月に本紙で掲載した。書籍は医療発展に情熱を傾けた野口英世、山本八重、三浦謹之助ら、現在の医学や研究につながる功績を紹介した全22回の連載に加え、同大関係者らの座談会を収録した。オールカラーA4判64ページ。限定発行で、価格は1200円。問い合わせは福島民友新聞社出版部(電話024・523・1638、平日午前10時~午後5時)へ。