からむし織雪ざらし実演 昭和でまつり、木遣り唄や雪上綱引きも

 
雪まつりで実演されたからむし織の雪ざらし

 第38回からむし織の里雪まつりは26日、昭和村の道の駅からむし織の里しょうわで開かれた。来場者が国の伝統的工芸品に指定されている同村の「奥会津昭和からむし織」の伝統技術や雪国の暮らし、遊びに触れた。

 からむし織の雪ざらしが実演された。晴れた日に布を水に浸し雪面に広げるとオゾン効果により布が白く、しなやかになるという。この日は雪が降る中、からむし織の取得に励む体験生や研修生によって素朴な生成りの布が並べられた。

 また、村民による伝統芸能「大芦ダイモチ引き木遣(きや)り」が繰り広げられた。昔は雪が硬くなると、切り倒した木を山の中から大勢の人たちで引いてきたといい、仕事唄である木遣り唄が披露された。このほか、田んぼの上にできた雪原でのスノーモービル乗車体験や小正月の伝統行事の団子挿し、雪上綱引き大会、食べ物の出店なども行われ、雪国ならではのおもてなしで来場者を楽しませた。

230228nk-topic505.jpg昭和村の伝統芸能「大芦ダイモチ引き木遣り」

230228nk-topic506.jpg雪原で行われたスノーモービル乗車体験