古関裕而、野球殿堂入りたたえる 長男・正裕氏「皆さんのおかげ」

 
祝賀会であいさつする正裕氏

 福島市出身の作曲家、古関裕而の野球殿堂入りを記念した祝賀会は27日、同市で開かれた。出席者は古関の栄誉と功績をたたえ、野球にとどまらずスポーツシーンを盛り上げてきた古関メロディーを歌い継ぐことを誓った。

 福島市などでつくる「古関裕而氏の野球殿堂入りを実現する会」、福島商工会議所の主催。古関の長男・正裕氏=東京都=をはじめ約130人が出席した。実現する会会長の木幡浩市長、渡辺博美福島商議所会頭、石本仁県北地方振興局長、殿堂入り提唱者の池井優慶応大名誉教授があいさつした。

 福島商議所女性会の追分富子会長から正裕氏に花束が贈られた。正裕氏は「殿堂入りは福島市の皆さんのおかげ。父は運動が不得意だったので、殿堂入りは夢にも思っていなかった」と語った。

 祝宴では古関メロディーの歌唱ステージがあり、最後には全員で「栄冠は君に輝く」を合唱した。

 古関は巨人の球団歌「闘魂こめて」や阪神の球団歌「六甲おろし」など多くの野球関連楽曲を手がけた。1月に野球殿堂博物館(東京都)から野球殿堂入りが発表され、野球の普及発展に貢献した人が対象の「特別表彰」を受賞した。