最後の卒業生誓い 「誇り持てる医療従事者に」 県立総合衛生学院

証書を受ける卒業生
本年度で閉校する県立総合衛生学院の卒業式が3日、福島市で行われた。最後の卒業生たちが一人前の医療従事者となることを誓い、学びやを巣立った。
同学院は1971(昭和46)年に県立保健婦助産婦専門学院など4施設が統合して設立。これまでに看護学科と歯科衛生学科が廃止となり、残る助産学科と臨床検査学科も本年度で閉科となる。校舎の耐震性や、他施設で学習の機会を得られるようになったことから、閉校が決まった。同学院の卒業生は計6441人。
最後の卒業生は38人。五十嵐昌徳学院長が一人一人に卒業証書を授与し、馬場幸菜さん(助産学科)と油井陸斗さん(臨床検査学科)に学院長表彰が贈られた。卒業生を代表し、千田美怜さん(臨床検査学科)が「高い壁にぶつかることもあるかもしれないが、学院での経験が支えてくれると信じている。医療従事者として誇りを持てるよう努力していく」とあいさつした。
卒業式後、閉校式も併せて行われた。