トルコ・シリアに恩返し いいたて希望の里学園、地震救援金募る

 
募金への協力を呼びかける児童ら

 飯舘村の義務教育学校「いいたて希望の里学園」の5年生が6日、村役場でトルコ・シリア地震の救援金募金活動を行い、職員らに広く支援を呼びかけた。

 児童は社会科の学習「わたしたちの生活と環境」で自然災害について学んでおり、報道で大きく取り上げられているトルコ・シリア地震についても関心を持つようになった。東日本大震災を上回る被害状況が明らかになる中、児童らは「被災している人々のために何かできることはないか」と考え、募金活動を企画した。

 この日は児童らが募金箱を手に村役場の各課を回り、募金への協力を呼びかけた。募金活動は同学園の児童生徒会の協力で行い、賛同した職員が浄財を寄せた。児童らは今後も、学園で放送による寄付の呼びかけや、休み時間を利用した各教室での募金活動を展開していく。

 参加した山田安土(あど)君(11)は「震災の時に福島県が支援してもらったと聞いているので、その恩返しの気持ちを持って寄付を呼びかけた。救援金が被災した人の安心につながるように活用されてほしい」と話した。