二本松地区ハイヤータクシー経営者協議会は１２日、二本松市の商店や飲食店などの利用者が帰宅で使うタクシーの料金を最大３千円割り引くサービスを始める。６月１８日までの間、予算額に達するまで展開する。

　新型コロナウイルスや物価高騰などの影響を受ける市内商店街などの活性化が目的。市の委託を受け「市商店街賑わい回復・らくらくお帰りタクシー事業」と銘打って実施する。１２日から二本松商工会議所が発行する３０％のプレミアム付き共通商品券との相乗効果も狙う。

　対象は参加店を利用して市内の自宅に直接帰る人。利用店にタクシーを依頼すると、料金の範囲内でサービスを受けられる。割引は５００円単位。料金が１５７０円の場合、支払額は７０円となる。相乗りでも利用でき、最後に降車する人の料金が適用される。

　参加を希望する事業所向けの説明会が１、３の両日、あだたら商工会と二本松商工会議所で開かれた。６日時点の参加店は小売店や飲食店、理美容店、旅館ホテル、道の駅など約８０店舗。安斎文彦会長は「タクシー利用を通し、新型コロナや物価高騰で苦労する商店街を元気にしたい」と話した。

　問い合わせは昭和タクシー（電話０２４３・２２・１１５５）か、丸や交通（電話０２４３・４６・２３１１）へ。