浪江・津島の「肉祭り」今秋復活へ 100~150人の参加想定
福島県浪江町は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で休止していた津島地区の恒例行事「肉祭り」を今秋に復活させる。具体的な行事の内容や日時について、町は新年度から津島地区の住民らと協議する方針。8日開かれた町議会で、町は津島地区活性化事業として事業費150万円を含む新年度一般会計当初予算案を提出した。
町によると、肉祭りは震災前まで毎秋開かれ、地元産の肉を使い、津島地区の住民がバーベキューなどを通じて交流を深めた。町は今秋に復活させる肉祭りについて、100~150人程度の参加を想定している。
津島地区は原発事故に伴い帰還困難区域となったが、特定復興再生拠点区域(復興拠点)で今月31日に避難指示が解除される。町は行事を通じて、津島地区の帰還促進やにぎわいの創出につなげたい考え。
当初予算案など提出
浪江町の3月議会は8日日に本会議が開かれ、吉田栄光町長が334億3700万円の新年度一般会計当初予算案など39議案を提出した。主な歳出は水産業情報発信事業費1300万円、高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業費600万円など。