27年の歴史に感謝 二本松の福島介護福祉専門学校が閉校

森田校長から校旗の返還を受ける斎藤理事長(左)
二本松市の福島介護福祉専門学校は10日、同市で閉校式を行い、県内初の介護福祉士養成専門学校として開校して以来27年にわたる歴史に幕を降ろした。
同校は1996(平成8)年に開校。当初は170人を超える学生が在籍するなど、これまで約1700人の卒業生を送り出した。しかし少子化や、国の制度改正で卒業生が介護福祉士の資格を取得できなくなったことで志願者が減り、定員割れが続いていた。
運営法人のあだち福祉会は定員削減などの対策を講じてきたが、これ以上継続できないと判断して、昨年度で学生募集を停止。本年度の2年生12人の卒業で閉校することになった。
閉校式では、斎藤賢一理事長が「輝かしい歴史と伝統はいつまでも受け継がれる」と式辞し、森田晶代校長から校旗の返還を受けた。