一条さん、世界的ダンサーに 福島東稜高卒業、プロのステージへ

 
「世界中に名の知れたダンサーになりたい」と意気込む一条さん

 米ロサンゼルスで昨年7月に開かれたダンスの世界大会で優勝した一条未悠(みゆ)さん(18)が、福島東稜高を卒業した。今後は東京都を拠点にプロダンサーとして活動する予定で、「友達と別れるのは悲しいが、新たな一歩を踏み出す力強い気持ちになった」と晴れやかな表情を見せた。

 一条さんは全米で最も歴史があるダンス大会「Show stopper FINAL(ショーストッパー・ファイナル)」のソロシニア部門(15~19歳)で初優勝。同校ではダンス部に所属し、部長を務めた一条さんは「コロナ禍でイベントなどができずつらい時もあったが、皆と話ができる当たり前の日常が楽しく、大切だった」と高校生活を振り返った。

 プロダンサーとして活動する一条さんに、2年間担任を務めた星希望さんは「精神的につらい時も目標に向かって頑張る姿を見てきた。プロという厳しい世界でも頑張ってほしい」とエールを送る。門出を見守った母陽子さんは「壁にぶつかることもあったが、自分で乗り越えてきた。今後もステージで輝いてくれるように、福島から見守っていきたい」と目を細める。

 2日の卒業式後、一条さんは恩師やクラスメートからの激励を受けた。「世界中に名の知れたダンサーになりたい。そのためにも、ダンスに関する仕事は全て受けていきたい」。一条さんの新たな挑戦が始まる。