飯舘にぎわう場所に ゲストハウスオープン「心と体癒やしに来て」

飯舘村出身の大沢和巳(かずみ)さん(61)が、村内に貸し切り型ゲストハウス「COCODA(ココダ)」をオープンさせた。大沢さんは「ゲストハウスの目の前には緑豊かな景色が広がっている。心と体を癒やしに足を運んでほしい」と利用を呼びかけている。
大沢さんは昨春に県立高校教諭を定年退職。「生まれ育った古里に恩返しがしたい」との思いで、自宅の隣接地にゲストハウスの整備を進めてきた。「ゲストハウスを村内外の多くの人に利用してもらうことで、村のにぎわいづくりや交流人口の拡大につなげていきたい」と話す。
ゲストハウスは木造2階建てで、のどかな田園地帯にたたずむ。客室は3部屋で、最大10人程度が宿泊できる。定員20人のバーベキュー場も整備した。今後はキャンプができる場所の整備も計画している。これまでに、村内でゼミ活動を行う首都圏の大学生などの利用が多くあったという。
東京電力福島第1原発事故に伴い、村に出されていた避難指示は、帰還困難区域を除いて2017(平成29)年に解除された。村内居住者は1503人(1日現在)となっている。大沢さんは住民帰還が鈍いことに触れ「村の人口を増やすのは簡単なことではない。東日本大震災から12年が経過し、つらい思いをしてきた人もたくさんいる。ココダに滞在している時間だけでも明るい気持ちで過ごしてもらいたい」と話した。
利用料金は大人2800円(12~3月、3100円)、子ども2300円(同、2600円)。午後2時チェックイン、午前10時チェックアウト。日帰り利用(2時間まで)は千円。予約などの問い合わせは大沢さん(電話070・1159・9690)へ。
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