湯本中、76年の歴史に幕 天栄、思い出詰まった校旗を返納

 
添田村長(右)に校旗を返納した渡部校長

 閉校前最後となる卒業式を行った天栄村の湯本中では13日、閉校式と記念式典が行われた。学校関係者が思い出の詰まった学びやに別れを告げて、76年の歴史に幕を下ろした。

 同校は1947(昭和22)年に開校し、これまで1572人の卒業生を送り出してきた。しかし、少子化に伴う生徒数の減少により、本年度限りでの閉校が決まっていた。この日は、卒業式後に閉校式と閉校記念式典を行った。

 閉校式では、3年の佐藤瑛汰さん(15)が「たくさんの人に支えられた日常を一生忘れない」、星葵さん(15)が「最後の生徒として楽しく真剣に過ごしてきた」と学校生活を振り返った。その後、渡部幹雄校長が添田勝幸村長に校旗を返納した。

 閉校記念式典では、学校の歩みをまとめた映像が披露されたほか、地域の活性化に努力したとして渡部校長が佐藤さんと星さんに「ふるさと功労賞」を贈った。また、佐藤さんと星さんが発表を行い、支えてくれた人たちに感謝を伝えた。