黒板アート、トラック荷台彩る 学鳳高生デザイン、全国で会津PR

 
ラッピングトラックのデザインを黒板アートで制作した生徒ら

 会津学鳳高美術部は、会津若松商工会議所卸物流部会から依頼を受け、ラッピングトラックのデザインを黒板アートで制作した。10日、同校でデザインの引き渡し式が行われた。

 同校美術部は、黒板アートの全国コンクールで毎年優秀な成績を収めている。2006(平成18)年からラッピングトラック事業に取り組む同部会は、全国に会津の観光などをPRするため同校美術部にデザインを依頼した。

 約20人の部員は昨年11月から制作を開始。鶴ケ城のほか伝統民芸品の起き上がり小法師(こぼし)や赤べこ、磐梯山などをデザインし、黒板いっぱいにチョークで描いた。

 渡部桃香部長(2年)は「鶴ケ城の影や赤べこのつやを表現するのに苦労した。自分たちのアートが描かれたトラックを見た多くの人に会津の良さが伝われば」と期待を込めた。

 完成したアートは、同部会に所属する磐梯貨物(会津若松市)が所有する10トントラックの縦2・7メートル、横9・6メートルの荷台を飾る。4月に完成し「走る広告塔」として物流のために全国各地を走行するという。