東日本大震災と東京電力福島第１原発事故から丸１２年を迎えた１１日、本県出身の本田康祐さん（２７）がリーダーを務める４人組ボーイズグループ「ＯＷＶ（オウブ）」が郡山市のけんしん郡山文化センターでライブに臨んだ。本田さんはステージで「この日に福島を彩ってくれて本当にありがとう」と県内外から駆けつけたファンに感謝の思いを伝えた。

　ＯＷＶは本田さんと中川勝就さん、浦野秀太さん、佐野文哉さんの４人で活動する。今回のライブは全国４都市を巡るツアーの初日で、タイトルの「ＣＡＳＩＮＯ（カジノ）」を意識した豪華な衣装やセットが用意された。

　４人は激しいダンスからしっとりとしたバラード、個性あふれるソロステージなど全１８曲を歌い上げ、ファンを魅了した。声出しも解禁されたことから、会場には多くの歓声も響いた。

　曲の合間には浦野さんが「この日に福島から元気を届けられるのは、すてきなこと」と語り、佐野さんが「福島から明るくツアーをスタートできて良かった」と本県への思いを口にした。中川さんは声出し解禁に触れ「盛大な声援で幸せな空間だった」と感謝した。

　本田さんは福島民友新聞社の取材に「県外のファンも多く足を運んでくれて福島を盛り上げてくれた。ここでライブができて誇りに思う。もっと福島のために頑張りたい」と誓った。

　今後のライブは１９日に大阪市のＮＨＫ大阪ホール、２１日に福岡市の福岡国際会議場、４月１日に東京・渋谷のＮＨＫホールで開かれる。詳細は公式ホームページへ。