もしかして...UFOの里? 宇宙人ジョーンズCM、SNSで話題

 
CMのワンシーン。役所さん(左)が「UFOの町」をテーマにした町おこしの成功を喜んでいる(サントリー食品インターナショナル提供)

 ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズさんが演じる「宇宙人ジョーンズ」が登場するサントリー食品インターナショナルのテレビCMが、「UFOの里」として知られる福島市飯野町を思い起こさせるとして、UFO(未確認飛行物体)ファンの間で話題になっている。

 放送されているのは俳優役所広司さん、平手友梨奈さんが出演するクラフトボスのCM「『町おこし』編」(30秒)。「UFOの町」がテーマで、観光客誘致に頭を悩ませる役場課長役の役所さんと、部下役の平手さんが、町おこしのヒントを求めて同社の商品「クラフトボス」を片手に町に繰り出す。そこで宇宙人ジョーンズの操縦ミスで不時着したUFOらしき物体に遭遇したことからひらめきを得て、「宇宙人フェス仮装大会」といった「UFOの町」をテーマにしたイベントを開催し、町を活気づかせるという内容だ。

 飯野町では昨年11月、UFOファンが一堂に会する国内初の「UFOフェスティバル」が開かれ、多くのファンでにぎわった。放送開始後、SNS(交流サイト)上では「このCMって飯野町がモデルだよね」「宇宙人ジョーンズが飯野に来る日も近い」といった投稿が相次ぎ、反響を呼んでいる。同社広報部の担当者は「飯野町から着想を得たわけではないが、飯野町をはじめ多くの皆さまに親近感を持って見ていただければ幸いです」とコメントした。

 UFOフェスティバルを主催した「いいの街なか活性化委員会」の阿曽隆一プロジェクトリーダー(53)は「(CMが)まさに飯野町をモデルにしたような内容で驚いたと同時に、サントリーとのコラボも期待できるかもしれないと思った。反響を追い風に『UFOの里』をさらにPRしていきたい」と話した。CMはサントリーの公式ユーチューブチャンネルで閲覧できる。

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昨年初開催されたUFOフェスティバルの様子=2022年11月、福島市飯野町