アウトドア用品大手のモンベル（大阪市）は、三春町西方に専門商品を取り扱う「モンベルストア」を出店する。県内第１号店となり、２０２４年度中のオープンを目指す。モンベルと三春町は１５日、施設整備の合意書を締結した。

　両者は昨年２月、地域資源を活用したアウトドア環境整備の連携協定を結んだ。地域経済活性化などを目的にモンベルストアの出店を決め、自然に親しめる場所として三春の里田園生活館周辺を出店場所に選んだ。

　施設は木造２階建てで延べ床面積は１４９３平方メートル。アウトドア用品の販売やレンタル用品の貸し出し、観光案内、町出身の登山家・故田部井淳子さんの功績紹介コーナーなどを設ける。施設周辺には、キャンプやカヤックを楽しむ場所を整備し、アウトドア環境を充実させる。

　オンラインでの締結式で、坂本浩之町長と辰野勇会長が合意書を取り交わした。坂本町長は「三春の長年の課題だった通年観光の充実につなげたい」、辰野会長は「地域活性化のお手伝いをしていく」とあいさつした。