「ぼうさい甲子園」奨励賞 好間中、台風被害契機に取り組み強化

 
奨励賞受賞を報告する好間中の生徒ら

 いわき市の好間中が、次世代の防災の担い手となる若者の活動を表彰する「ぼうさい甲子園」の中学生の部で奨励賞を受賞した。学年ごとに防災ハンドブックや防災マップなどを作成し、防、減災への意識を高めた点が評価された。

 同校は、地元の好間地区が東日本台風で甚大な被害を受けた経験を教訓に市と連携して防災教育を実施した。1年生は防災ハンドブック、2年生が地域の防災マップ作りに取り組んだ。3年生は避難所開設をテーマとし、実際に地区の防災訓練で住民と連携して開設と運営を体験した。それぞれの取り組みは文化祭や「いわき防災EXPO」でも発表した。

 ぼうさい甲子園の受賞校は1月8日に発表され、応募総数は123団体だった。奨励賞は部門別では大賞、優秀賞に次ぐ賞で、いわき市内の中学校では初めての受賞となった。

 代表生徒が8日、市役所を訪れ、内田広之市長に受賞報告した。菊田美月さん(2年)は「地域の人と心を合わせて行動する大切さを知った」、岡本真晴さん(3年)は「臨機応変な対応が重要と感じた」などと述べた。

 このほか、飯島梨緒さん、矢吹彰麻さん(1年)、紺野陸翔さん(2年)、原隼汰さん(3年)、宮内憲司校長が訪問した。