災害時に町の施設利用 双葉署と富岡が協定

 
協定書を交わした山本町長(左)と黒沢署長

 双葉署と富岡町は17日、災害時の施設利用に関する協定を結んだ。大規模災害が発生し双葉署の庁舎が被災した場合、町の保健センターの一部を災害対応の拠点として使用することができるようにする内容で、防災力の向上が期待される。

 締結式は富岡町役場で行われ、黒沢毅署長と山本育男町長が協定書を交わした。黒沢署長は「庁舎が被災するような災害時にも、いち早く救助活動に取り組める」と協定の意義を語った。山本町長も「町と警察署の連携強化につなげていきたい」と述べた。

 被災時に双葉署が使用する富岡町保健センターは富岡町本岡の高台にあり、町役場にも近い。総合検診などに使用する約150平方メートルの多目的ホールが、災害対応の拠点となる見通し。