新地「海のみえる植物園」再び 思い引継ぎ新園主親子、切り盛り

太平洋を一望でき、さまざまな種類のバラが楽しめる新地町の植物園「海のみえるガーデン花木山」は22日、「新地Garland(ガーランド)まぁるの庭」として再開園する。植物園に魅せられ、新たな園主になるのは、宮城県松島町の熊谷正子さん(60)。夫と長男と親子3人で園を切り盛りする熊谷さんは「自然と土に触れ、私自身元気になった。多くの人に来園してほしい」と話している。
熊谷さんは2020年、友人と一緒に植物園を初めて訪れた。海と山が同時に楽しめる眺望や、前園主の荒正治さん夫妻が手塩にかけて植物を育てる姿に心を動かされた。その後、何度か訪問したが、翌年の秋、荒さんから「やめようと思っている。引き継いでくれる人がいれば任せたい」と突然打ち明けられた。せっかくお気に入りになった植物園がなくなるのを惜しんだ熊谷さんは、定年を控えていた夫の昌則さん(64)に相談。2人で新地町を訪れると、昌則さんも豊かな自然を気に入り、園を引き継ぐ覚悟を固めた。
昨夏に植物園がいったん閉園した後、愛知県で働いていた長男の真人さん(35)も、町の地域おこし協力隊の第1号として新地町に移住。親子3人で再開園に向けて準備を進めてきた。熊谷さん夫妻は現在、松島町から新地町に通っているが、将来的には生活の拠点を園の近くに移すことも考えているという。
新たな園名は、英語で花飾りを意味するガーランドという言葉と、「ここに来た人が草花を見てまぁるい気持ちになってほしい」との願いを込めて決めた。
園自慢のバラは5月ごろに見頃を迎える。今はカワヅザクラやミモザが満開だ。熊谷さんは「盛りの花だけではなく、芽吹いたばかりの植物の生命力も感じてほしい」と語った。
同園は常磐道新地インターチェンジから車で約7分の新地町杉目字飯樋50。開園時間は午前10時~午後4時。火曜日定休(火曜日が祝日の場合は翌日が休み)。入園料は大人500円、中学生以下無料。問い合わせは同園(電話090・4476・7352)へ。
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