郡山野菜でフレンチ 「なか田」、世界的レストランガイドに掲載

 
「料理を通して郡山のファンを増やしていきたい」と語る中田さん

 郡山市清水台の地産地消レストラン「なか田」が、15日に刊行されたフランス発祥のレストランガイドブック「ゴ・エ・ミヨ2023」の日本全国版に掲載された。オーナーシェフの中田智之さん(39)は「東日本大震災を機に生産者と出会い、郡山の野菜を全国にPRしようと一緒にやってきたので、本当にうれしい」と喜びをにじませる。

 いわきの「HAGI」と「鮨いとう」も

 「ゴ・エ・ミヨ」はミシュランガイドに並ぶレストランガイドブックとして知られ、世界15カ国共通の基準で「予約の電話から見送りまで」を評価。レストランだけでなくシェフを支える生産者や職人にも着目する。今回から日本版に新たに東北地方が加わり、本県からはなか田のほか、いわき市の「HAGI(ハギ)」と「鮨いとう」が選ばれた。

 中田さんは震災を機に東京から郡山市に戻り、復興レストラン「アルケッチァーノ」の料理長に就任した。その後独立して19年1月になか田をオープンさせ、生産者の協力を得ながら1人で切り盛りしている。郡山ブランド野菜のキャベツ「冬甘菜」やカブ「あこや姫」など市産野菜を積極的に取り入れた独自のフランス料理を提供しており、「生産者の方がどのような思いで作っているのかをお皿に盛るようにしている」と話す。

 中田さんは4月3日、山形県で行われる授賞式に出席する。「地方でもこのように掲載される機会がある。東京で頑張っている福島県出身の若いシェフが地元に戻るなどして、生産者が輝けるレストランが増えていったらうれしい」と期待を込める。