元たばこ店、新たな憩いの場に 会津美里、4月本格オープンへ

 
多くの来場者でにぎわうコバコのプレオープン

 会津美里町本郷地区の元たばこ店の空き店舗が、アクセサリー店や貸しスペースなどを兼ね備えた施設「COBACO(コバコ)」に生まれ変わった。新たな町の憩いの場として、4月中の本格オープンを目指す。

 運営するのは、会津本郷焼事業協同組合事務局の松田純一さん。本郷地区の過疎化や観光客の減少に悩む中、「焼き物のまちを盛り上げ、通りににぎやかな声を取り戻したい」と集客につながる拠点づくりを思い立った。「コバコ」は元たばこ店の店名「小浅たばこ店」から取り、「さまざまな魅力が詰まった箱のような場所にしたい」という思いが込められている。

 コバコは店舗と母屋がつながった木造2階建ての建物。会津本郷焼のかけら「じゃらんかけ」を金継ぎしたアクセサリーを作る「TESORO accessory.(テソロアクセサリー)」が店舗と工房を構える。各部屋やキッチンなどを貸し出し、利用者はイベントや会議などで活用することができる。

 18~21日にプレオープンが行われ、日替わりでパン店やカフェ、工芸品店などが出店。多くの観光客や家族連れでにぎわった。今回の開催状況を踏まえ、貸し出し条件などを検討するという。松田さんは「コバコを拠点に、町歩きを楽しむ人が増えれば」と期待を込める。

 コバコの住所は、会津美里町川原町甲1100。詳細はインスタグラムのアカウント(@cobaco_aizuhongo_)から確認できる。