食でつなぐ「住民の絆」 飯坂・湯野、カレーや弁当を無料配布

温かな交流が繰り広げられた湯野の絆プロジェクト(写真上)湯野市民センターで弁当を作る会員ら(写真下)
福島市飯坂町湯野地区の有志でつくる「湯野の絆プロジェクト実行委員会」は25日、同市のファミリーマートAコープ湯野店で地区住民にカレーライスと弁当を無料配布した。一個一個が会員らの手作り。「寒い中、待たせてごめんね」「お疲れさま。味わって食べるね」。会場では、配布する側と配布を受ける側の心温まる交流が繰り広げられた。
同実行委は、湯野地区体育協会や地区の有志で組織する。新型コロナウイルス感染の影響で地区の行事が次々に中止となったことから、カレーライスや弁当の無料配布を通じて地区の絆を強めようと、初めてプロジェクトを実施した。
前日から仕込みを始め、当日も朝早くから集まって準備を進めた。近くの湯野市民センターで調理をする班と、会場で配布する班とに分かれ、カレーライスや弁当を車でピストン輸送しながら出来たてを配布した。
「いいざか子ども食堂いっしょに」などの協力もあり、カレーライスは200食、弁当は150食を用意。配布開始の午前11時前から順番を待つ列ができ、調理も急ピッチで進んだ。
実行委の代表は「初めての試みで、さまざまな経験ができた。地域貢献ができたとしたらうれしいです」と笑顔を見せた。