航空会社経験、観光情報発信に生かす 石川の地域おこし協力隊に

「経験を生かして石川町の魅力を発信したい」と意気込む小針さん
石川町出身の小針有未(ゆみ)さん(23)は本年度から、同町の地域おこし協力隊として観光振興などに取り組んでいる。航空会社に勤務した経験を町のPRに生かしたいと考えており「情報発信や企画を通じて、大好きな石川町を盛り上げたい」と意気込む。
小針さんは小学5年生までと学法石川高に通った高校3年間を同町で過ごした。専門学校を経て2019年に航空会社に就職、関西空港(大阪府)でチェックイン業務などを担うグランドスタッフとして働いた。
しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う国際便の減少などで自宅待機を余儀なくされた。不安の一方で「経験を生かして地元のために働きたい」との思いが強まり、航空会社を退職して新たな道を模索し始めた。その後、同町が協力隊員を募っているという情報を知り、協力隊となった。任命されて早々、8、9日に同町で開かれた「いしかわ桜谷スプリングフェスタ」の会場で町の観光パンフレットや動画などを紹介した。
協力隊員として今後は、交流サイト(SNS)を使った観光情報の発信やイベントの企画などに携わりたいと考えている。今まで培った語学力や観光の知識を生かし、隊員の任期後には石川町を巡るツアーの計画や海外からの旅行客の受け入れをサポートしたいと思い描く。「桜や温泉などの観光資源だけじゃなく、町の人の温かさも伝えていきたい」と力を込めた。