会津の図書館が舞台 村上春樹さん新刊発売、書店に特設コーナー

村上春樹さんの新刊小説が並んだ特設コーナー=13日午前、福島市の西沢書店大町店
世界的な人気作家、村上春樹さん(74)の新刊小説「街とその不確かな壁」が発売された13日、県内の書店では新刊を手にする人たちに笑みがこぼれた。
6年ぶりの長編小説で、600ページ超の3部構成。このうち2部では会津地方の小さな町の町営の図書館が舞台となり、主人公が館長となる展開になっている。
図書館の所在する町名はぼかされている。ただ文中では「会津若松駅からローカル線に乗り換えて1時間ほどで着く、人口1万5000人ほどの町」で、「山に囲まれた小さな盆地に位置し、町の周縁に沿って川が流れている」と紹介されている。文中に記された位置関係から、奥会津や南会津などを連想させる。南会津町図書館に勤務する渡部健一さん(44)は「著名な作家の作品に登場したのが、もしも南会津町なら光栄なこと。これを機に図書館に足を運んでくれる人が増えるとありがたい」と話した。
県民や会津地方を知る人ならば舞台の情景に想像がふくらむ。福島市の西沢書店大町店では特設コーナーを設置し、開店から購入が相次いだ。物語に会津地方が登場するため、佐久間拓也店長(48)は「来店者に目につく掲示物をつくってPRしたい」と語った。
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