ベトナム人看護師、過去最多の5人合格 常磐病院の候補生

 
合格した(前列左から)バオさん、グエン・ティさん(後列左から)ファムさん、グエン・キムさん、グエン・バンさん

 ときわ会が運営するいわき市の常磐病院のベトナム人看護師候補生5人が、本年度の看護師国家試験に合格した。病院によると、5人合格はこれまで最も多いという。

 合格したのはバオ・ティ・ミー・グエンさん(33)、グエン・キム・クックさん(31)、グエン・ティ・ホアンさん(28)、グエン・バン・サンさん(28)、ファム・カム・トゥエンさん(28)。5人は手術室や透析室、急性期病棟で勤務しながら合格を目指した。

 バオさんは日本のアニメを見て日本で働きたいと来日。「国家試験が一番の目標だったのでうれしい。(早口だったり方言があって)日本語は難しいが、これからも常磐病院で働いて(専門知識を)学びたい」と抱負を語った。

 看護専任教員の鈴木めぐみさんは「目的に向かってひたすらに努力していた。自己採点が良くない人もいたが、合格できてみんなで涙を流して喜んだ」と5人の頑張りをたたえた。

 ときわ会は2015年度からベトナムとの経済連携協定(EPA)に基づき、ベトナム人看護師候補生を受け入れている。本年度は同会が運営する介護老人保健施設「小名浜ときわ苑」勤務のベトナム人2人と、楢葉ときわ苑勤務の中国人1人が介護福祉士国家試験に合格した。