魚介類に自慢のたれ 松川浦、連休中「浜焼き」復活

 
大型連休に向け行われた浜焼きの試験販売の様子

 相馬市松川浦周辺の飲食店「お食事処たこ八」は大型連休中、魚介類の姿焼き「浜焼き」を販売する。同店が浜焼きを提供するのは東日本大震災後初めて。店舗前で魚介類に自慢のたれを付け、香ばしく焼き上げる。

 松川浦周辺では震災前、旅館や飲食店が店先で浜焼きを商う様子が日常風景だったが、震災で津波被害を受け、観光客も減少したことから、周辺の旅館と同じように、たこ八でも浜焼きの販売を取りやめていた。

 だが、震災から10年余りが過ぎ、地元の旅館を切り盛りする「若旦那」有志でつくる松川浦ガイドの会が浜焼きを復活させ、旅館街で浜焼きを焼く姿も少しずつ戻りつつあることから、たこ八でも再び販売することを決めた。

 22、23の両日に試験販売し、大型連休に向け準備を整えた。たこ八を運営するカネヨ水産の小野芳征会長(63)は「浜焼きで松川浦に、にぎやかさがまた戻ってほしい」と話した。

 販売日は29、30日、5月3~7日。時間はいずれも午前10時~午後3時。問い合わせは同店(電話0244・38・8808)へ。