ウクライナ学生が英語授業 東日大昌平高で「母国の文化伝える」 

 
生徒に向けて自己紹介をするスツジンスカさん

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、東日本国際大(いわき市)に留学中のウクライナの学生3人は8日、東日大昌平高で英語の指導助手(ALT)を始めた。3人は1週間で1~3の各学年の授業計6こまを担当する。

 3人の留学期間が今月で残り1年となり、学生の自立を目指した取り組み。同高と学生がアルバイト契約を結び、日本での働く経験を積む。

 期間は7月末の1学期までで、2学期以降の継続も検討する。同大は今後、昨年10月に同大に留学したウクライナの学生7人にも参加を呼びかけるほか、市内の公立小中学校でのALTや市民を対象とした家庭教師を実施することも検討している。

 ALT初日の8日は1年生の授業が行われ、ダリア・スツジンスカさん(25)が登壇。自己紹介や伝言ゲームなどを行い、生徒が楽しく英語を学んだ。将来は日本でオンラインの語学学校を開きたいというスツジンスカさんは「日本で働くことができてうれしい。生徒にはウクライナの文化も伝えていきたい」と意気込みを語った。