黒板アート「開けてびっくり」 大笹生小で福島西高生が制作  

 
黒板アート「カメ吉太郎」を制作した福島西高の生徒

 福島西高デザイン科学科の5人は3日、福島市の大笹生小で黒板アートを制作し、同小のアイドル的存在のカメ「カメ吉」を7色のチョークで鮮やかに表現した。

 同学科のビジュアルデザインコースの授業の一環で実施した。これまでも小学校で黒板アートを制作してきたが、今回は観音開きタイプの黒板を初めて使用した。昔話の「桃太郎」を同小で飼育している「カメ吉」にアレンジした「カメ吉太郎」を6時間ほどかけて制作した。

 川を流れるモモが描かれた1枚目の黒板を開くと、「カメ吉」がモモを割って登場する様子が描かれた2枚目の黒板が現れる仕組みになっている。おじいさんとおばあさんのほかに、同小近くを通るフルーツラインをイメージしてナシやリンゴなどの果物も描いた。生徒が主体となり、アートのデザインや物語性を3週間ほど練った。コース長の渡辺織希(りの)さん(3年)は「黒板を開いた時のびっくりを楽しんでほしい」と話した。

 黒板は児童の登校に合わせ8日、同小昇降口に設置された。