福島に元気を! プロレスラー壮麗亜美選手 19日、凱旋マッチ

 
郡山大会を前に「福島県民に元気を届けたい」と意気込む壮麗選手

 「見てくれる方々が元気になるプロレスラーを目指す」。女子プロレス団体「スターダム」に所属する福島市出身の壮麗亜美(そうれいあみ)選手(26)=本名・三浦亜美=は意気込む。19日に郡山市のビッグパレットふくしまで開かれる「スターダム郡山大会」で凱旋(がいせん)マッチに臨む。「福島に元気を届ける」と笑顔を見せた。

 2020年8月に別団体でデビュー。170センチの高身長とパワーファイトで注目を集めたが、21年に左膝のけがで一時欠場。22年からスターダムに入団し、同年10月にフューチャー・オブ・スターダム王座を獲得。3度防衛したが今月王座を奪われた。4月にはタッグのゴッデス・オブ・スターダム王座に輝き、防衛している。

 「まさかプロレスラーになるとは」。福島明成高、日大通信教育部卒。中学はバレーボール部、高校は演劇部だった。大学卒業後、俳優を志して活動する中、女子プロレス練習生と同じ舞台に出演したことがきっかけで道が開けた。「軽い気持ちで練習に参加し、とんとん拍子に話が進んだ」

 プロレスは見たこともなく、当初は分からないことだらけ。練習に励み、気付けばプロレスに夢中になっていた。だが、21年12月、練習中に左膝前十字靭帯(じんたい)断裂のけがを負った。22年4月に復帰したが、けがの不安や、結果を出せずに気持ちは焦るばかり。同年10月、新人が対象のタイトルを初戴冠。「自身の成長を感じるために絶対欲しいタイトルだった」と振り返る。

 今年4月、タッグのタイトルも獲得し一時は2冠の活躍ぶり。今後の目標はさらなるタイトル奪取を掲げ「プロレスラーとして突っ走っていく」と躍進を誓う。東日本大震災を経験した故郷を思い「福島は食べ物がおいしくて、観光スポットも多い。プロレスを通して福島の魅力を発信したい」と意気込んだ。

 朱里選手と組みタッグ戦

 19日に郡山市のビッグパレットふくしまで開かれる「スターダム郡山大会」の開場時間は午後5時45分、試合開始時間は同6時半。壮麗亜美選手は朱里(しゅり)選手と組んで、林下詩美、レディ・Cの両選手とのタッグマッチ戦に出場予定。

 チケット前売り料金は指定A席9千円、指定B席6千円、当日券は千円増し。チケットぴあで購入できる。ワタナベスポーツ(郡山市)アヅマ食堂(福島市)白孔雀食堂、プロレスバーインフィニティー(会津若松市)でも取り扱っている。