スイーツ挑戦、キャラで地域活性化...ユニーク企業を「勝手に」表彰

総合エネルギー供給事業のアポログループ(福島市)は19日、ユニークで笑える会社を「勝手に」表彰するアポロアワードの受賞企業を発表した。新設のユニークな組み合わせビジネス部門では向山製作所(大玉村)が受賞、またユニークなイメージキャラクター部門では福島市の飯坂温泉がモチーフのキャラクター飯坂真尋(まひろ)ちゃんに代表される地域活性化プロジェクト「温泉むすめ」を展開するエンバウンド(東京都)が受賞した。
福島が笑えば、日本が笑う!―。アワードは、東日本大震災後の落ち込んだムードを一掃し、福島から元気で明るく楽しい話題を発信しようと始まった。今年で8回目。社員が他の会社の良さを学んだり、発表能力を高めるのも目的だ。
今回は4部門が設定され、社員が10~15人のチームを組み受賞会社を絞り込んだ。福島市のさいえねパークでアワードセレモニーを行い、各部門3社の候補の中からアワードを発表した。各部門の発表者は候補になった理由や学んだことを謎かけなどのユーモアを交えて紹介、集まった社員からも笑いが起こった。
向山製作所は電子部品メーカーでありながら生キャラメルなどのスイーツに挑戦したこと、エンバウンドは震災の影響で来訪者が減った福島を盛り上げたいという橋本竜社長(郡山市出身)の熱意などが評価された。
終了後、相良元章社長は「年々視点が多角化し、裏側や後ろ側も見ることができるようになっている。社員の成長が感じられる」とアワードの効果に満足感を示した。今後、受賞企業に趣旨を説明し、トロフィーや賞状をできるだけ直接届けるという。
他の部門の受賞会社
ユニークなSNS=リンクロノヴァ(仙台市)▽ユニークなCM=関西電気保安協会(大阪市)