平和を表現...いわきの高校生ダンスユニット、全国コンクール2位

 
都知事賞を受賞したK・Groupのメンバー

 いわき市の高校生5人でつくるダンスグループ「K・Group(ケイ・グループ)」は、第34回全国JDAダンスコンクールで、最高峰のグランプリに次ぐ都知事賞を受賞した。リーダーの中田瑞歩さん(17)=磐城高2年=は「喜びより驚きの方が大きかった。このような賞をいただけて本当にありがたい」と喜んだ。

 K・Groupのメンバーは中田さんをはじめ、門馬春菜さん(16)=いわき湯本高2年、久保田桜空(さらに)さん(16)=磐城桜が丘高2年、富沢咲さん(16)=磐城一高2年、佐藤天音さん(16)=いわき総合高2年=の5人。昨年11月に結成された。

 コンクールは、日本ジャズダンス芸術協会が主催した。全国から143作品がエントリーし、決選に52作品が進んだ。K・Groupは、5日に東京都で行われた高校生部門に出場。作品「黒から白へ そして、平和の風がふく」を披露して2位に輝き、都知事賞を受賞した。都知事賞は例年、各部門1位の出場者から選ばれるが、K・Groupの芸術性やテーマ性が高く評価されて異例の受賞になったという。

 K・Groupは新型コロナウイルスの影響を受ける生活などの暗い雰囲気と、開放されて平和に向かっていく明るい世界をダンスで表現した。中田さんは「今大会で出た反省点を見直して、来年もこのメンバーで挑戦したい」と次の目標を語った。