地域担う人材を 福島学院大、新学部開設の記念シンポジウム

福島学院大は24日、福島市の同大宮代キャンパスで新学部「マネジメント学部」の開設を記念したシンポジウムを開いた。
基調講演で英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)の大沼信一教授(福島市出身)は、世界中が本県の復興や発展に注目しているとし「ブランド価値をビジネスにつなげることが重要であり、チャンスが広がっている。学生にはチャレンジしてほしい」と述べた。
大沼氏は、社会課題の解決に貢献する人材を育成するために、新学部の果たす役割は大きいとし「地域を活性化させる役割が期待されている」と強調。その上で大学側には、教育の手法として若手政治家育成塾や地元で働く経験を学ぶ講座の実施などを提案した。
また大沼氏は、平均賃金の伸び率など日本が世界の各国より遅れている点もあると指摘し「『自主的鎖国』によって世界に遅れを取った部分もある」と説明。学生に世界の状況を理解することの重要性を伝え「在学中に福島が必要としているもの見つけ、活性化につなげてほしい」と語った。
東北学院大の柳井雅也教授を進行役にパネル討論も行われた。大沼教授、門馬和夫南相馬市長、渡辺博美県商工会議所連合会長(福島商議所会頭)、会津若松市の割烹(かっぽう)・会津料理「田季野」の女将(おかみ)馬場由紀子氏がパネリストを務め「『ふくしまならではの学び』をふくしま再生へ」をテーマに意見交換した。
シンポジウムには学生や行政、教育関係者ら約330人が出席した。開会式で桜田葉子学長は「福島ならではの学びを軸に、地域の変化に対応できる人材育成を目指す」とあいさつした。荒井崇復興庁福島復興局長、鈴木正晃副知事、木幡浩福島市長が祝辞を述べた。
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