飯坂温泉の顔22年 高田薫さん、魅力発信「今後も頑張る」

 
飯坂温泉を代表するスポット「鯖湖湯」の前に立つ高田さん。「これからも笑顔で接していきたい」と話す

 飯坂温泉キャンペーンレディの高田薫(かおり)さん(福島市)は、2001年の就任から22年にわたり、笑顔を絶やさず飯坂温泉の魅力をPRしている。新型コロナウイルスの感染拡大でこの3年間は思うような活動ができなかったが、感染症法上の位置付けが5類に移行したことに伴い、徐々に対面でのキャンペーンの機会も増えている。高田さんは「コロナ禍でも写真撮影や取材などで声をかけていただき励みになった。みなさんと直接会話できることが、何よりの楽しみです」と話す。

 飯坂温泉キャンペーンレディはミス飯坂として募集が始まり、高田さんは21代目。観光をPRするミスやキャンペーンレディは多くが1年交代で、飯坂温泉でもそうだったが、高田さん以降、募集はしていない。

 「ギネス級かも。普通はないパターン」。高田さん自身も、これだけ長く務めるとは想像していなかった。「新しい人を募集してはどうか」という意見も過去にはあったというが、キャンペーン活動に一緒に参加した人たちの「また高田さんにお願いしたい」という声は途切れず、現在まで継続することとなった。

 高田さんは福島市出身。長い活動を支えているのは、キャンペーンという仕事に対する自信だ。茶道や生け花、ジム、ワインスクールなどで自分を磨き、活動を通じて立ち居振る舞いやふさわしい言動、人への対応などを身につけてきた。

 高田さんは「誰かに言われない限り、自分からは辞めません。さらに自分を磨き、憧れていただける存在になりたい。今後も笑顔で頑張っていきます」と意欲を燃やしている。