「いわきEVアカデミー」福島高専で開講 未来のエンジニア育成へ

 
未来のエンジニア育成に向けて開講したいわきEVアカデミー

 いわき市の工業系の学生が次世代自動車の基礎構造や製造技術などを学ぶ「いわきEVアカデミー」は24日、同市の福島高専で開講した。受講生が未来のエンジニアを目指し、ものづくりの大切さなどを学んでいく。

 市はバッテリー産業の集積と利活用の先進都市実現を目指し「いわきバッテリーバレー構想」を推進している。同アカデミーは、いわきバッテリーバレー推進機構が市の委託を受けて展開しており、8年目。

 本年度は福島高専の学生4人が受講。開講式では同機構代表理事の庄司秀樹東洋システム社長があいさつし「机上で図面を書くだけでなく、自分の手で分解、組み立てることで世の中で必要とされるものが見えてくる。この機会をきっかけに素晴らしい未来をつかんでほしい」と呼びかけた。

 同アカデミーは8月27日まで8日間行われる。この日は開講式終了後、温室効果ガス排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)について学んだ。今後は各講師による講座や実践型教材を使った講義を受け、経験を積む。機械システム工学科1年の大楽悠翔(ゆうと)さん(15)は「幼い頃から自動車に興味があった。開発や構造について詳しく学び、しっかりと技術を習得したい」と意気込みを語った。