農業の悩みAIに相談 チャットGPT活用、郡山の企業が開発

 
サービスを開発したシーブイ・デジタルの馬場社長

 企業のデジタル変革(DX)推進などを請け負う「cv digital(シーブイ・デジタル、郡山市)」は、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を活用した農業のお悩み相談サービス「IPPUKU(イップク)」を開発、提供を始めた。農業分野に特化して応答の精度を高めたAIが、生産や販売など幅広い質問に的確に答える。

 同社によると、チャットGPTでの通常のやりとりでは、本来は稲の病気であるいもち病に対し、AIがサツマイモの病気と回答するなど精度に課題があった。同社は、AIへの命令文「プロンプト」を調整することで、AIが質問に対して精度の高い回答ができるようにした。

 AIへ質問できる内容は大きくは生産、販売、経営、業務効率化の4種類。具体的には「ナスにお薦めの肥料は」「スーパーへ営業する場合にどのような資料が必要か」といった内容で、LINE(ライン)で「友だち追加」した後にメッセージを送るとAIが回答する。

 農業就業人口が減少する中、馬場大治社長(36)が「最短距離で農業の土台をつくる手伝いがしたい」と考えたことが開発のきっかけ。当初は交流サイト(SNS)を活用した人対人の仕組みを検討していたが「人相手だと遠慮してしまう」といった課題が出たため、チャットGPTを活用することにした。

 サービスは、月2回まで質問できる無料お試しプラン(現在はキャンペーン中のため月5回)と、「生産」に関する質問を無制限にできるベーシックプラン(月額980円、税別)、全ての質問を無制限にできるプレミアムプラン(月額1980円、同)の3種類。6月のサービス開始後、既に100件近くの登録があるという。

 馬場さんは「福島発のサービスで農業活性化につなげたい」と話す。サービスは公式サイトhttps://ippuku-agri.com/から登録できる。

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イップクの質問と回答の一例