図書館×薬局でつながり創出 若松、18日オープン

 
図書館を併設し、木のぬくもりがあふれる薬局内

 誰でも利用できる図書館を併設した「ひのき薬局」が18日、会津若松市東千石にリニューアルオープンする。7、8の両日に内覧会が開かれ、地域住民たちが新しい薬局の様子を見学した。

 ひのき薬局は会喜地域薬局グループが運営。老朽化などに伴って改装し、県産木材を使って木のぬくもりがあふれる造りになっている。地域住民がつながりを感じられる場所にしようと図書館などの仕組みを取り入れた。

 私設図書館「ひのき図書館」は300冊でスタートする。地域住民も運営に携わり、運営メンバーによる推薦本などを置いている。1階と2階に本があり、1階の図書スペースは畳の小上がりに、2階のフリースペースはカウンターと椅子を備え、電源も利用できる。山口里江館長は「薬局に用事がなくても利用できるので、ふらりと寄ってもらえれば」と利用を呼びかけた。

 2階にはミーティングスペースをつくり、管理栄養士による少人数の料理教室などを計画している。薬局名や案内板の文字などのデザインは新潟県佐渡市の画家・イラストレーターの小川温子さんが手がけた。

 薬局では東北初となる自動調剤台「TAKAZONO D―Shelf(タカゾノ ディーシェルフ)」を導入。薬剤を機械が自動的に選び、取り出し口まで持ってくるため、薬剤師が薬を探し出す時間が短縮され、業務が効率化されるという。また今後の需要を予測し、輸液や注射剤を調剤できる無菌調剤室を設置した。

 オープンは午前9時。問い合わせは同薬局(電話0242・38・2838)へ。

230709news-022.jpgリニューアルしたひのき薬局