天文研究者の支援を 郡山で国際会議...旅費高くキャンセル相次ぐ

 

 国際天文学連合(IAU)が8月7~11日に郡山市のビッグパレットふくしまをメイン会場に開く「アジア太平洋地域の天文学に関する国際会議」(APRIM、エイプリム)の開幕まで、1カ月を切った。エイプリムを運営する組織委員会は天文学の将来を担う各国の若手研究者や学生の参加を促そうと、旅費を支援するための寄付金を募っている。

 組織委によると、エイプリムが日本で開催されるのは21年ぶりで、郡山市を会場としたため、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興を世界に示す狙いもある。過去のエイプリムには500~千人が集まっていたが、今年は燃料価格の高騰などによる航空運賃の高止まりが影響し、若手研究者らから参加のキャンセルが相次いでいるという。組織委は「復興を強くアピールし、被災地への訪問者を増やすきっかけにしたい」として、旅費の支援を決めた。

 寄付は個人や法人が対象で、国立天文台の天文学振興募金を通じて行うか組織委の口座に送金する。同募金を活用した寄付は同募金のホームページ掲載の申込用紙を使用する。個人は1口千円から、法人は1口1万円で5口以上を受け付ける。問い合わせは事務局(0422・34・3903、平日午前10時~午後5時)へ。
 
■組織委の送金先
 組織委の送金先は、三菱UFJ銀行武蔵境支店普通口座464―0482503。名義は「APRIM2023ソシキイインカイ イインチョウ ワタナベ ジュンイチ」へ。