飯坂の魅力、台湾へ発信 福島でオンライン交流イベント

 
台湾とオンラインで結び開かれた交流イベント

 日本と台湾の飲食店をオンラインで結び、芸能や文化を紹介し合う交流イベントが11日、開かれた。日本側は福島市飯坂町の蕎麦居酒屋ひろすけが会場となり、台湾の三線奏者・歌手曽健裕(ソウケンユウ)さんらが演奏を披露した。

 台湾とのパイプを生かして本県の復興を後押ししているサクラ・シスターズの峯岸ちひろ代表と、ひろすけのオーナー渡部泰陽(たいよう)さんの交流から実現したイベント。インバウンド(訪日客)も回復傾向にあることから台湾の人々に飯坂温泉の魅力を知ってもらおうと開かれた。峯岸さんは台湾で芸能活動や日本語指導、飲食店経営などに携わった経験があり、本県の復興のため飯舘村に移住、起業した。

 民族衣裳文化普及協会福島支部の協力で、ひろすけ会場には浴衣を着た女性らも参加した。健裕さんは三線に興味を抱くきっかけになった「涙そうそう」や「島唄」などで会場を盛り上げ、「日本と台湾は永遠の友達です」と話した。地元の町田三味線店の町田敏弘さんも三味線演奏を披露した。健裕さんと町田さんは12日夜、飯坂町の旧堀切邸でも演奏を披露した。

 ひろすけオーナーの渡部さんは「東京や大阪より飯坂温泉に魅力を感じる台湾の方もいると思う。今後も交流の機会をつくっていきたい」と話した。