流れ落ちる滝の音が涼しさ演出 福島・中野不動尊で夏のお茶会

 
滝が流れる奥の院で抹茶のサービスを受ける参拝客

 うだるような猛暑が続く中、福島市飯坂町の中野不動尊で17日、夏のお茶会が開かれ、着物姿の亭主が、涼しげな滝が流れ落ちる奥の院で抹茶と和菓子を無料で振る舞った。

 中野不動尊は、日本三不動の一つに数えられる名所。ごうごうと流れ落ちる滝の音が涼しさを演出し、天然のミストで参拝客に癒やしを提供した。年間を通じて19度という洞窟巡りの終点でもあり、参拝客はひとときの涼を満喫した。

 新型コロナウイルス感染症対策のため茶わんは使い回さず、そのまま参拝客にプレゼントした。3連休最終日だけに大勢の家族連れが訪れ、会津若松市から訪れた男性(59)は「抹茶もおいしいし、茶わんまで頂けるとは」と驚いた表情を見せた。