東山芸妓デビュー!18歳・伊おりさん「喜んでもらえる芸者に」

会津若松市の東山温泉に息づく伝統文化「東山芸妓(げいぎ)」として、18歳の「伊おり」さん=本名・石井栞音(しおり)さん(伊達市出身)=が4日、デビューした。得意先へのあいさつ回りなどを行い「これからまだまだ多くの学びがある。楽しみながら成長していきたい」と意気込んだ。
東山芸妓は、磨き上げた歌と踊りを宴席などで披露する。最盛期は約150人の芸妓が活動していたが現在は十数人まで減少し、伝統芸能の継承が課題となっている。その中で、伊おりさんは約20年ぶりに、住み込み修業を通じて花柳界入りを果たした。
小さな頃から日本文化や着物が好きだった伊おりさん。会津若松市の置き屋「花の家」に所属する真衣さん(35)の踊る姿を交流サイト(SNS)で見て憧れ、芸妓に興味を持った。4月に市内の宴席で真衣さんらの舞台を実際に目にして感動し、芸妓の道へ進むことを決意。その日のうちに、真衣さんの母で花の家女将(おかみ)の実千代さんに弟子入りした。両親も後押ししてくれたという。
「学べることは全て学びたい」と5月から住み込みでの修業を開始。通信制高校に通いながら、掃除や踊りの稽古、お座敷での手伝いなど多くの修業をこなし、デビューを迎えた。
伊おりさんの「姉」の先輩芸妓としてあいさつ回りに付き添った真衣さんは「気遣い、心遣いができる明るい芸者になってほしい」と期待をかける。
伊おりさんは「今は緊張と楽しみが半分ずつ。お客さんに喜んでいただける芸者になりたい」と胸を膨らませた。
- 心の働き方を描く 若松で高橋さん抽象画展
- 宮内さん(郡山)シャンソン日本一 全国コンクールで初の栄冠
- 食品ロス防ぐ冷蔵庫活用法 アドバイザー「年6万円削減できる」
- 安倍昭恵さんら福島で酒米稲刈り 銀座や山口から参加、交流
- ふるさと納税返礼品「リカちゃんキャッスル」特製人形受け付け開始
- PRしても、い~んじゃないの! ぺんぎんナッツが平田激辛大使に
- 「福田村事件」森達也監督、9月30日フォーラム福島で舞台あいさつ
- 信夫山案内所が10月7日再開 1年半ぶり、新たな歴史資料展示
- 会津の文化、オンラインで発信 台湾の生徒ら赤べこ絵付け体験
- シャインマスカットや巨峰、贈答用ブドウ並ぶ 道の駅国見でフェア