3年10カ月ぶりに中橋が再開通 相馬、住民らが伝統神楽披露

復旧した中橋を練り歩く中野大蛇会の一行
2019年の東日本台風で被災して、架け替え工事が行われていた相馬市の中橋が完成し11日、再開通した。地域住民らが現地で伝統の神楽を披露し、3年10カ月ぶりの橋の復旧を祝った。
宇多川に架かる中橋は、相馬市中村と同市中野を結ぶ。中村一小、向陽中の児童生徒の通学路としても活用されていた。被災後、地域住民は回り道を余儀なくされていた。
新たな橋は長さ71・6メートルで、道幅は従来の橋より1メートル広い5メートル。橋脚は以前より7基少ない2基になった。川の流れを妨げず、流木などとの衝突の機会も減るため、災害に強いという。総工費は約6億円。
神楽を演じた中野大蛇(おろち)会は、笛や太鼓を響かせながら、太刀などを手にして舞い、橋をはらい清めた。荒安宏会長は「子どもたちが強いられていた不便さが解消され、うれしい。再開通に花を添えたかった」と笑顔を見せた。
地元の中村西部8区の菅野武区長は「中橋は東日本台風の前にも水害で被害を受けたことがあった。丈夫な橋ができてありがたい」と話した。
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