地元ならでは土地勘・チームワーク 田村の5人、不明女性を発見

感謝状を受けた遠藤さんら受賞者
行方不明になっていた70代女性を見つけ人命救助に貢献したとして、田村市大越町の遠藤公明さん(70)ら5人が16日、田村署長感謝状を受けた。地元ならではの土地勘やチームワークが女性の発見につながった。
感謝状を受けたのは遠藤さんと妻美喜子さん(66)、宗像和文さん(71)と妻たか子さん(67)、遠藤久郎さん(66)。
田村署などによると、女性は8日午前、同市大越町の自宅から外出したまま行方が分からなくなった。市のラジオ広報でそれを知った遠藤公明さんらは署員や消防団員の捜索活動に加わった。
遠藤さんが今は使われていない旧道付近を捜すと、女性とみられる足跡やヤブに入った形跡を見つけた。旧道の先には女性がかつて住んでいた実家があったことから「この辺りに来たのではないか」と推察した。
ただ、周囲には背丈を上回る草が生い茂り、進むのが難しい状態だった。このため遠藤さんは宗像さん、久郎さんらに協力を呼びかけ、草刈り機で伐採しながら女性を捜し続けた。
9日午後1時過ぎ、ヤブの中でうつぶせに倒れている女性を宗像さんが署員と共に発見。女性は呼びかけに応じ、無事が確認された。現場は女性の自宅から約2キロ離れた場所だった。
小松義夫署長から感謝状を受けた遠藤さんは「地元だから昔使っていた旧道を知っていた。女性が無事で良かった」と話した。