福島商が準優勝、過去最高 高校情報処理競技大会

 
準優勝に輝いた(左から)伊藤さん、小野寺さん、中村さん、黒江さん

 福島商高情報処理部の4人は、7月に行われた全国高等学校情報処理競技大会で初の準優勝に輝いた。これまでの最高順位である10位を超える快挙に、4人は「先輩方の結果を超えられてうれしい」と喜んだ。

 同大会は、データベースの情報検索と表計算ソフトを用いた計算手順(アルゴリズム)を解答する2部門で構成される。補欠を含む4人でチームを組み、3人が1部門ごとに40分で問題を解き、合計点を競う。

 同校は県大会を6連覇して全国出場を決めた。メンバーはいずれも3年で部長の伊藤瞭仁(あきと)さん、黒江真ノ介さん、中村粋吏(きり)さん、小野寺祐太さん。毎日1~2時間の部活動で資格勉強と並行して全国大会の過去問題を研究し、解法を互いに教え合うことで対策を重ねてきた。中村さんは個人成績でも全国3位に輝いた。

 4人は今後も情報処理の勉強を続けるという。黒江さんは「大学で情報通信技術(ICT)を学んでプログラマーを目指したい」、中村さんは「パソコンの技術を生かしてシステムエンジニアになりたい」、小野寺さんは「表計算の問題を解くのが楽しい。さらに知識を深めたい」、伊藤さんも「IT系の職種に就きたい」と目標を語る。

 顧問の斎藤友香里教諭は「4人は部長の伊藤さんを中心に、切磋琢磨(せっさたくま)してきた。情報系の専門性に磨きをかけて幅広く活躍できる人材になってほしい」と期待を寄せた。